IT(1990年)の感想「ピエロは怖くないけど青春風味は楽しい」

現在、公開中の「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」が面白そうだったので、前作の「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」を観てすっごく楽しくて、さらに1990年のオリジナル「IT」を観ました。個人的には新作のほうが面白かったです。そもそもピエロが怖くないので、この映画の醍醐味である怖いピエロと戦うというシチュエーションに乗れなかったのかも。ただ、SNSでたまに見かけてた排水溝から覗くピエロの元ネタが分かったのは感動しました。

物語はスタンドバイミー風味で、子ども時代の一生懸命な青春風景は非常に楽しかったです。ホラーと青春って混合できるんだね。でもホラー部分に関してはあまり怖くなかったので、私の中で「IT(子ども編のほう)」は青春映画だと認識しています。ま、大人編は青春というより、安っぽいB級風味だったけど。

この映画はアメリカでテレビ番組として2回に分けて放送されたものだそうです。なので非常に長い。3時間以上だし。こちらは最初から大人になってて、回想シーンで子ども時代を振り返っていきます。そして後編になると大人としてピエロと対峙するのですが、あのラストバトルはしょぼかったね。なんで変な化け物になるんだろ。おまけに戦い方が寄ってたかって腹に手を突っ込み臓物を引きずり出すという……。見ようによっては引きずり出してるほうが頭おかしい人に見えるんじゃ……。

ペニーワイズも新作のビル・スカルスガルドくんのほうが不気味でした。オリジナルはティム・カリーさんという方で、終始ふざけてるようにしか見えず怖くなかったし。あの新作のなんとも言えないような不気味さね。あれは楽しいね。

なんというか、オリジナルは実体があるように感じたのよ。吃音少年のビル・デンブロウくんも大人になったときに言ってたけど、「子どもを捕食するなら実体があるはずだ」って。なので、正体不明の存在というよりは、ちょっと頭のおかしい変人という雰囲気。確かに怖いけど、どうにか対応策があるのではないかと思うような存在だと感じました。その点、新作のペニーワイズは実体がないような不気味さがあるので、今の時点では新作ペニさんのほうが強そう。ま、後編観ないとわかんないけど。

あとね、エディが最後死んじゃったのは悲しかった。化け物に体を挟まれただけのようにしか見えなかったから、なんで死んだのか分からないけど。毒ママから偽薬仕込まれて、大人になってもそのママの支配下にあるような感じだったエディ。「ぼくが愛してるのはみんなだけ」ってセリフも、大人になってもうまく人との関係を構築できなかったんじゃないかなって。だからすごくエディの死は悲しかったしエディには幸せであってほしかった。でも人生において愛する人なんてそんな何人も出会えるものじゃないと思うから、子ども時代に6人もの愛する人に出会えてたのは幸せだったんじゃないかな。だとしたら、エディは幸せだったのかもしれない。

※画像(youtubeより)

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