96時間の感想「親父が娘に過保護なのは男の性を知ってるから」

親父って娘に甘くて過保護でしょ。それって、娘はかわいいけど男が若い女をどんな目で見てるかわかってるからじゃないかなって、何度目かの「96時間」観賞で思った。というか、「96時間」大好きなんだけど、そんな頻繁に観てるわけじゃなくて、でも久しぶりに観たくてゲオで借りてきたの。

何度観てもあの「お前は誘拐される」ってセリフに震える。娘にあのセリフは酷だけど、その後の娘ちゃんも必死に犯人の特徴をいってるの、すっごくド根性よね。あの状況だったら叫ぶだけで何もできないよ。というか、むしろ叫び声も出ないほど怖いわ。

そんな娘ちゃんを溺愛するブライアンは元妻に「愛称で呼ぶなや、ゴルァ」とかいわれたり、アーティストに空気読めない感じで「娘にアドバイスちょうだい」とかって白けさせる困ったちゃん。でもそこまで過保護になるのは危険な世界にいたからなんだよね。

で、世の中の男どもが若い女をモノ扱いしてるのもちゃんとわかってるから娘を危険から守りたい、でもなんだかただの厳しい親父になっちゃって元妻に責められる、という。

あのシーンね、ほったて小屋みたいなとこで布で仕切った不衛生な場所、並んだ男がお金払って薬漬けになった女の子相手に、ってアレ胸糞。ああいうシーンって、戦時中のエピソードを描いた水木しげる先生のマンガにあったのよ。ツイッターでチラっと流れてきたのを見たけど、あれを思い出した。

でも、現代でもああいう女の子たちはいっぱいいるんだと思う。そんな世界を身近に見たことがないけど、確実にあるんだろうと思う。若い女の子は男どもがどんな目で自分を見ているかもっと自覚してほしい。全く自覚してないのと、ちょっとでも自覚してるのとでは危険を排除できる可能性ってけっこう変わってくるはずよ。

娘ちゃんのGジャンを着てた女の子に「娘なんだ」っていうシーンね。その女の子だってヒドイ目に遭ってるのに、目の前のおっさんが自分にやさしくしてくれた女の子のお父さんってわかったときの、本当に気の毒そうな表情も泣かせる。

で、オークションのシーンだって、「これはビジネスだ」って言ってたおっさんにだって子どもがいるんだよ。なんでそんな商売できるんだかね。他人の娘を売ったお金で自分の娘を養ってるって、どうなのよ。

この映画は過保護オヤジの暴走が楽しくて大好きなんだけど、この年齢になってから観てみると、もう女の子たちがかわいそうでかわいそうでたまらない感情が溢れてくるわ。なんだこれ。

でも大半の女の子たちはアマンダのような感覚なんだと思う。これは自分の体験も踏まえてなんだけど、本当に若い頃ってバカなのよ。自分には危ないことなんて起こらないと確信してるのよ。そんな保障なんてどこにもないのにね。

なんだかよくわからない感想になったけど、この映画は展開がどんどん変わっていくからドラマになっても面白そうだなって思ったね。実際にドラマにもなってるみたいだし。そっちは未見だけど、機会があればドラマ版も観てみたい。

あとね、リーアム・ニーソンと元妻を演じてるファムケ・ヤンセンとのカップルが大好きなのよ。この2人って高身長だし、並んだ姿がとってもカッコいいのよ。ま、本作ではあんまり関係性はよくないから並びがちょびっとしか観れないんだけどね。

でも娘ちゃんのマギー・グレイスは走り方変よね。ドタドタしてるし。この娘ちゃん運動神経悪そうとか思っちゃうわ。でもその微妙な感じがまた過保護オヤジとの組み合わせ的にピッタリよね。アレな子ほどかわいいというのを体現してる感じ。

せっかく選んだカラオケセットを放置してお馬さんに夢中になっちゃった娘ちゃんを見つめる哀愁漂うシーンと、娘ちゃんの叫び声を電話越しに聴いて怒りと心配で震えるブライアンのシーンが印象に残ってます。ということで、久しぶりの96時間でリーアム無双をたっぷり堪能しました。

※画像(youtubeより)

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