トロイの感想「壮大なスケールの寝取られ物語」

この映画はレンタル開始時期ぐらいに一度観ているのですが、ほとんど内容を覚えていなかったので鑑賞。もちろんオーリー目当てです。もうオーリーが主役ではかなろうかと思えるほどオーランド・ブルームを主軸に物語は展開していきます。

オーランド・ブルーム演じるトロイの王子パリスは、せっかく「仲良くしようね」って和平を結んだスパルタの王妃とデキてトロイに連れて帰ります。帰りの船の中でお兄ちゃんに告白。「ボクのこと愛してるよね、守ってね?」と可愛い弟属性をスーパー発揮してこっそり船に隠して連れてきた王妃と引き合わせると、さすがに激オコプンプン丸になったお兄ちゃんに怒られます。

が、「そんなこと言うとボク彼女とスパルタに行っちゃうよ、いいの? ボクヒドイ目に合わされちゃうよ」とまたしてもスーパー可愛い弟風吹かしながら懇願→お兄ちゃん撃沈。国に連れて帰ったら今度は息子に甘いお父やんもすんなり受け入れる→戦争勃発。

弟の可愛さがトロイを滅ぼしてしまったという、壮大なスケールで寝取られ物語が展開していくのです。わたしゃ弟はおりませんが、こげな可愛い弟がおりましたら鼻血出しながらなんでもわがまま聞いちゃるわ。でも弟可愛さにアキレス(ブラッド・ピット)とタイマン張って、負けた挙句に遺体を引きずりまわされるという辱めを受けたトロイの第一王子ヘクトル(エリック・バナ)が一番可哀想。あぁ、かわいそう。

この映画はギリシャ神話のトロイア戦争を題材に作られた作品です。わたしってば「トロイの木馬」は史実かと思っていたんですが、神話の世界の出来事だったことを今回ではじめて知りました。またひとつ賢くなりました。うへ。ただし、元ネタはトロイア戦争ですが、この映画に神さまは出てきません。人間同士の戦争が描かれており、神話でも史実でもない世界観を作り出したことから批判されていたみたいですが、興行的には大成功のようです。よかったね。

2004年に公開されたトロイ、すでに「ロード・オブ・ザ・リング」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」で知名度を上げていたオーリー。へタレ王子がバッチリ決まっており、最終的にはアキレスを弓で倒します。この弓のシーン、てっきりレゴラスファンに対してのサービスショットかと思ったんですが、神話の世界のパリスも弓が得意でアキレスを射止めていますので、元ネタに沿ったストーリーだったみたいです。

もうこのパリスったらおバカな子満載のKYっぷりを発揮していたので、わたしゃ終始ニヤニヤしておりました。途中でスパルタ王妃ヘレンも「コイツやべー」と思いっきり頭も気持ちも冷え冷えになったことでしょう。戦争真っ只中、「二人で逃げよう! 鹿とかウサギとか狩って暮らそうよ!」とヘレンにいうほどアホです、アホの子ですね。きっとヘレンもアホンダラと暴言吐き倒したかったと思いますが、そこは大人なのでグッと堪えて「あなたは子供ね(アホね)」と返事しておきます。

そのパリスはヘレンの旦那(メネラオス)とタイマン張るのですが、全く歯が立たなかったので早々にお兄ちゃんの太ももに縋りついてスリスリします。可愛い弟にスリスリされちゃうともうお兄ちゃんはたまりません。弟のためにメネラオスをサクッと亡き者に。

途中でね、ヘレンがトロイを抜け出してメネラオスの元へ向かおうとするんですよ。責任を感じて夫に許してもらおうとしたんだけど、お兄ちゃん(ヘクトル)が彼女を見つけて思い留まらせます。今はパリスのそばにいてくれってね、君が戻っても戦争は終わらないよって。お子ちゃまパリスよりも数百倍も大人なお兄ちゃん、これはトキメクでしょ。

実際にヘクトルがアキレスとのタイマンへ赴くときに、ヘレンは一人でヘクトルが門から出て行く場面でお見送りにやってきます。そして言葉もなくずっと見つめます。このシーン意味深よね。でもヘレンはヘクトルに説得されて腹決めた感じがしますね。お子ちゃまパリスと運命を共にする決心をしたように見えました。

そしてトロイでは主人公のアキレス役ブラッド・ピットやトロイの第一王子のエリック・バナなど、素敵なキャストたちが目白押しです。

絶世の美女役のヘレンはダイアン・クルーガー。ナショナルトレジャーのアビゲイルですが、全くイメージが違う! このヘレンはフェロモンむんむんですんごい色っぽいけど、ナショナルトレジャーのアビゲイルは美人だけどクールで知的な感じが強調されていました。

さらにトロイの巫女ブリセイスにローズ・バーン。最初に見たとき「なんだイモくさい小娘は」とか思ったらエックスメンシリーズのモイラだった! 全然わからなかった。こちらもトロイでは肉厚感溢れる芯の強い女性ですが、エックスメンではスリム体型のドジっ娘だったので全く気付きませんでした。

アキレスの友達オデュッセウスにショーン・ビーン、ナショナル・トレジャーでもキメキメの悪役演じてロード・オブ・ザ・リングでも指輪の魔力に執りつかれてイライジャに襲い掛かっていたりしておりましたが、トロイでは常識人です。なんかつまんない。ショーン・ビーンが常識人とかつまんない。

あとは強欲なアガメムノンにブライアン・コックス、REDシリーズでヘレン・ミレンといちゃついてた人。アキレスの腹心エウドロスにヴィンセント・リーガン、「300〈スリーハンドレッド〉」でスパルタ軍の隊長役だった人。キレイなブルーの瞳が印象的なヴィンセント・リーガン、なんか惹かれる。

とりあえずオーリーは弓持たせときゃ最強だということがよく分かる映画です。ちなみにギリシャ神話のパリスは生まれたときに「コイツやべーよ、絶対なんかやらかすよ」というお告げのせいで山に捨てられますが、羊飼いに育てられて大人になると王家に戻ります。

その後は映画でも描かれていた通り、スパルタ王妃をさらってトロイア戦争の火種となりますが、自身も弓で受けた傷がもとで死にかけ、王家に入る前に捨てた嫁オイノーネーが治せるよと聞いて彼女を頼ります。でもあっさり拒否されて死にます。ダサいわー。

※画像(youtubeより)

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